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マコトと付き合うようになってから、私は自分自身の信じられない変貌ぶりに戸惑うことが多くなった。
無性に縋るように甘えたり、かまってほしくてただ鳴いてみたり。
ヤキモチや嫉妬、妙に自分が女であることを意識させられた。
それは、私がヨーコと付き合っていた頃に、ヨーコが私によくしていた行動と一緒だった。
私はそれを、どうすればいいのか分からなくて、いつも困惑してた。
「そんな事されたって何をすればいいのか分からない」と言って、そうするヨーコが正直イヤだったりした。
そうだった私が今ヨーコと同じことをしてる。
マコトはそんな私を見て、「どうすればいいの?」と言って、迷惑そうにしてた。
私がヨーコと同じ事をするなんて…
私自身が信じられなかった。
分かっていたのにそうなってしまった自分が悔しくてしょうがない。
そんな付き合い方をするはずじゃなかったのに…
マコトとは、お互いに手を取り合っていけるような、
そんな関係を目指していたのに、
今はそのカケラもない…
DATE:
2011/05/19(木) 18:02
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月の裏側
私には表も裏もない。
偽ることなんて何もない。
ただどうしても、核心が見えにくい。
そこには劣等感と、恥ずかしさと、人を裏切るようなものばかりでいっぱいだから。
核心を点かれると、
嘘はつけない、だから何も言えなくなってしまう。
人に弱さを見せられない、それが私の弱さだ。
でも私がその弱さを晒すということは、誰かを裏切ることと同義なんだ。
DATE:
2011/05/11(水) 19:37
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月の裏側
2年ほど前は、私はよく「太陽みたい」とか「向日葵のようだ」とかって言われてた。
それは一重に、当時の体重が全盛期を迎えていたことに由来すると思われる。
現にその頃の私の写真を見返してみると、現在と比べて全体的にぷにぷにとした印象を受ける。
そう、私は太陽のような人になりたかった。
その輝きが人に温もりを与え、心を癒せるような。
それと同時に私の輝きに照らされその人も輝けるような、
そんな人に。
私が誰かの日の光りに照らされて輝く月であるように、
そうして私が輝やいていることが、誰かにとって太陽であるように。
でも知ってる?
太陽と向日葵は全く別次元の立場だってことを。
サンフラワーとはよく言ったもんだけど、向日葵は地上の太陽なんかじゃない。
向日葵が常に太陽に目を向けているのは、羨望と嫉妬の眼差しだってこと、
知ってる?
そう、私は太陽なんかじゃない。
誰かに憧れて、ずっとその人のようになりたいと思っていたけど、なれかったみたい。
多分、きっとこれからもずっと。
DATE:
2011/05/02(月) 22:02
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月の裏側
地上から見上げる月はとても綺麗に見えるかい?
そこには、
海とか、
山とか、
兎さんまで見えるらしいね
でも知ってる?
そんな月の裏側は、クレーターだらけでデコボコなんだってことを
でもそんな月を地上から見ることは出来ない
何故なら月は地球の周りを自転しながら公転してるからだ
月はいつだってその綺麗な一面しか見せない
一説には、ずっと昔に隕石が衝突した後だという。
地球の裏側の月面、
それは即ち、地球に衝突していたかもしれない隕石
でも月は、いつだって綺麗な面しか見せない
DATE:
2011/05/02(月) 13:35
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水の想い
最近ヨーコがお客さんに見限られたことを知った。
お店のお客さんなのか、個人のお客さんなのかは知らない。
別にヨーコに非があったわけじゃない。
ただお客さんの方が一方的に冷めただけだった。
今でも一人で戦い続けるヨーコにとって、最大手の出資者に見限られたのは、
金銭的な痛手より精神的な痛手の方が遥かに大きいだろう。
今となっては私には関係のない話だけど、ヨーコのことが気になってメールした。
相手のお客さんは客と嬢以上の好意をヨーコに寄せていて、いくらイレ込んでもラチが明かないことに痺れを切らしたのは知ってる。ヨーコもそれを承知だったという。
ヨーコは見限られた事に対して「相手の気持ちが分からない」と言い、ふて腐れていた。
ヨーコも、「この人だったらもしかしたら…」という思いはあったらしい。
初耳だった。
その相手の客のことは去年の時に少しだけ聞いたことがあった。
もしヨーコが私と別れる前からそのお客さんに対してそんな感情を抱いてたんだとしたら、
ヨーコの気持ちはその時点で私から離れてたのかもしれない。
ヨーコにはそんなお客さんがいるんだ。
私にも以前に同じような客がいた。
ヨーコとただ一つ違うのは、
私もそのお客さんから好意を寄せられていたけど、その気持ちには応えられないときっぱりと言い、あくまでも客と嬢の関係で割り切るという条件で身売りしてた。
一年前、ヨーコはそれを「愛人と一緒じゃないか」と言い、泣き崩れた。
私にとってはパトロンの一人に過ぎなかったんだけど、どう話ても理解してもらえなかった。
私はヨーコの為を想い、そのお客さんとは縁を切った。
あの頃は金より、私生活より、ヨーコを大切にしたかったからだ。
その後、ミナトになったヨーコからの許可も降りて、そのお客さんとは一度復縁したけど、
結局心まで買ったつもの態度にいい加減私の方が愛想が尽いた。
その後、私は稼ぎに追い込まれることになる。
ヨーコからそのお客さんの話を聞いたのはちょうどその頃だった。
私には「愛人と一緒だ」と言って泣いていたのに、ヨーコも同じことをしていた。
でもヨーコに言わせると少し違うらしい。
ヨーコに言わせれば私はフッた、ヨーコはフラれたんだそうな。
ヨーコは私のことをそんな風に見ていたのか。
あの時のお客さんはそんなんじゃなかった。
ただ少々特別待遇な、一お客さん以外の何物でもなかった。
フッたつもりなんてない。私に言わせればただ個人契約を打ち切っただけだ。
でもヨーコの方は、
フラれた…って思ってるんだな…
私は「仕事だから」と割り切って自分を律してた。
ヨーコは「お客さんだから」と言って割り切って仕事してた、
はずだった。
ヨーコには立派なお客さんがいた。
恋愛対象ではなかったことを除けば、私と同じことをしてる。
私をそれを嫌悪されて一度は縁を切ったけど、
それについて問いてみたら「あの時のヒヨコ(私)はそんな我が儘言ってたなぁ…」って、
まるで他人事のように言う。
確かに今のヨーコはあの頃とは全くの別人だろう。
人の考えは変わっていくものだ。だから一度は縁を切った私のお客さんにも許可が降りた。
それが結局長続きしなかったのはあくまでも私個人の心境の問題だった。
でももし、あの時ヨーコに言われて縁を切っていなければ?
状況は違ってかもしれない。
もし私がそのままお客さんと関係を続けられていれば?
私は追い込まれてなかったかもしれない。
そうすれば、ヨーコが私に幻滅することもなければ、
こんな結果にはならなかったかもしれない。
アイツの所為だとは言わないさ。
もう終わったことだし、ヨーコも何も変えようなどとは思ってないらしい。
ちなみにヨーコの最大手のパトロンは、その後すぐに復縁したらしい。
ならとりあえず安心じゃないか。
ヨーコは私の何も変えてくれなかった。